フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)

本書は「ああっ、お兄ちゃ――ん」と云う方に最適です(嘘)。


や、本当に表紙折り返しにそう書いてあるんですって。これをミステリに分類していいものか分からないが、いちおう。


自殺した妹・佐奈は、実は大富豪どもにレイプされていた。復讐心に溢れた主人公・鏡公彦は、レイプ魔の愛娘たちの行動表を渡され、彼女らの捕獲を開始するが……。
主人公含めてどいつもこいつも素敵にイカレすぎ。おまけに世界もぶっ壊れています。真面目に読むと肩透かしを喰う"鏡家サーガ"の第一幕。メフィストの新青春エンタなるノリを許容できない人は止めといた方がいいでしょう。私はそうだね、『クリスマス・テロル』までは読んでおきたいかな。それにしても、実は主人公の兄が○○○○で、姉が○○○○で、妹が○○○で○○していたとは……。レイプ魔が可愛く見えてくる変態どもですな(褒め言葉)。