コードギアス 反逆のルルーシュ

コードギアス―反逆のルルーシュ (1) (あすかコミックDX)

コードギアス―反逆のルルーシュ (1) (あすかコミックDX)

下記で紹介するアニメのコミック化。原作アニメとは、C・Cとの出会い方や、カレンとの学院心理戦などの見せ方が若干異なっています。基本的に原作の筋どおりですが、演出が荒い。これでは原作の方が良いなあ。コミックは、入門編以上の意味が見出せない。アニメを見ましょう。


コードギアス 第1話〜第11話ほか 無料動画配信中(2007/01/05まで)
http://broadband.biglobe.ne.jp/program/index_geass.html#


あまり期待もせずに見たんですが……おお、これ面白いじゃないの。
舞台はパラレルワールドの近未来日本。7年前、突如ブリタニア帝国に侵攻・占領された日本は、権利・自由のみならず国名をも奪われ「AREA11」と改名されてしまう。主人公ルルーシュブリタニアの第十七位皇位後継者ながら、皇族間の陰謀で母を喪い妹は後遺症で歩けず眼の光を失い、あげく政争の具として扱われたためブリタニアを深く憎んでいる。いまは正体を隠してAREA11のトウキョウ租界・アシュフォード学園に通う学生。ある日、シンジュクゲットーでテロに巻き込まれたルルーシュは、不思議な少女C・C(シーツー)と出会い、ギアスの力を手に入れる。それは、相手が誰であろうと直接眼を合わせれば一度だけ絶対遵守の命令を下せる、という異能の力だった……。ここに、ルルーシュの対ブリタニア戦争がはじまる!


ギアスという能力は、吸血鬼ものラノベ『BBB』でも視界侵攻(アイ・レイド)として扱われていますが、こちらでは能力が絶対化された代りに、同一人物に対し一度だけという制限が面白さを増しています。むしろ発動条件が厳しく、応用が多様な『デスノート』に近い能力なのかな。なにせ命じれば相手を自殺さえさせられるんですし。第8話までは、ルルーシュが学生生活を送りながら、裏で正義の味方を名乗る私兵「黒の騎士団」を立ち上げるまでの過程を。第9話〜第11話では、新たな敵・第二皇女コーネリア相手の戦が描かれています。
各人の戦う理由がしっかりと描かれており、それが戦闘の迫力を増している。ギアスが絶対能力ではなく、主人公が最初から異能を過信していない。対になる裏の主人公とも言えるスザクが設定され、彼もまたブリタニアの内部改革という己の理想を信じ戦っている。サンライズの設定メカ・ナイトメアが、高さ4mとこれまでに比べて一段と小型であり、都市戦・ゲリラ戦がメインとなっている。いろいろと今までに無い特徴が見られます。


ヒロインも様々に揃ってるのは今の流行でしょうか。メインヒロインC・Cのツンデレっぷりに加えて、謎めいた能力の出自も気になるところ。対抗馬はカレンやシャーリーになるのかな。カレンは表裏があり、ハーフで隠れテロリストのお嬢様ってところがポイント。シャーリーは頑張っているのに報われなさが弓塚さつきっぽいですねえ。あ、盲目・車椅子の妹ナナリーは守護対象ですから。会長やニーナは周縁キャラですし、セシルはスザクのお姉さんポジションにおさまってるし。ユフィもスザク側ヒロインですね。
そして、何と言ってもジェレミア卿が大人気。第4話の「全力で見逃せ!」以来「全力オレンジ」としてスーパーブレイク。作中でも、最初はクロヴィス亡き後、AREA11の残存勢力を掌握してたのに、ゼロにスザクを奪回されてから株ががた落ち。味方にまでオレンジ呼ばわりされ降格に次ぐ降格。第11話で汚名挽回しようとゼロに挑むも新型に返り討ちに遭い、「オレンジじゃないですぅ〜」とネタキャラ扱い。今後も楽しみです。